2024年6月8日から舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―が上演される。2023年3月に「鋼の錬金術師」が舞台化されて、今回二作目となる。前作に続いてウィンリィ・ロックベル役を演じるのが岡部麟。2024年4月にAKB48を卒業したばかりの岡部が卒業後、初の舞台に挑む。卒業直前には今まで全く見せてこなかったセクシーな一面を見せて話題になり発売前に重刷となったファースト写真集『エスカルゴ』を出版。
岡部麟が前作に続いて舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―の見どころ、役作りのポイント、意気込み、今回の舞台への想い、さらに写真集やこれからのことなどたくさん語ってくれました。
「前回の千秋楽から第二弾もあるな」
―― 前回に続いて、舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―に出演が決まった時はどう思いましたか?
岡部:実は1作目(初演)の千秋楽が終わった後に脚本・演出の石丸さち子さんがキャスト陣を囲みながら「第二弾はこうしよう!」「次回作はこうしたらいいね」とお話されていたんです。その段階で石丸さんが第二弾を考えていらっしゃるんだなというのが伝わっていました(笑)
他のキャストの皆さんと「第二弾も絶対にやりたいね」なんて話もしていました(笑)だから、きっと2作目もあるんだろうなぁと前回の千秋楽の時に思っていました。2回目のお話が来た時は「やっぱりやるんだ!」という感じでしたね(笑)
「今回は戦うウィンリィ・ロックベルに注目」
―― 今回もウィンリィ・ロックベル役ですが、前回との違いや今回の見どころは?
岡部: 主人公であるエドワード・エルリック、その弟のアルフォンス・エルリックの幼馴染という役柄なのですが、第一弾では2人の兄弟にとってどういう存在なのかというのが見どころでした。前回は女の子だけど男の子に負けない気持ちを持ったキュートなウィンリィ・ロックベルを表現しようと意識していて、ポジティブな表現で作品全体を明るくしている元気で可愛いキャラクターだったと思います。
第二弾ではウィンリィの亡くなった両親についても描かれ、彼女の中で抱えていた疑問や悲しみが明らかになるシーンもあります。前作のように明るく元気な女の子というだけではなくて、彼女の心の中の深い部分が見えてきます。前回と違ってある種の闇のあるウィンリィ・ロックベルを意識しながら演じていますので、前回見た方は、前作との違いや彼女の抱える深い闇の部分にも是非注目してご覧ください!また彼女なりに戦うシーンも見どころなので、そこも期待してください。
「原作を読んでおくと舞台も楽しめます!」
―― 岡部さんは舞台『鋼の錬金術師』だけでなく、今までもミュージカル『ピーターパン』、舞台「マジムリ学園」、音楽劇「ネオンキッズ」でも連続で同じ舞台作品に出演されることが多いです
岡部:確かにそうですね(笑)どの作品でも前作との違いを見せられるよう、何回見ても楽しんでもらえるよう、また初めて見た方でも楽しんでもらえるように意識しながら演じています。
―― 前回の舞台『鋼の錬金術師』を見ていない方へ楽しみ方のアドバイスはありますか?
岡部:第一弾を見ていなくても、今回からでも十分楽しんでもらえると思います。この作品はかなりの勢いで物語が進んでいきますが、そんな中でも内容は緻密に計算されて作られています。原作を知っている方は多いと思いますが、まだの方は是非原作も読んでみてください!原作を読んでいなくても楽しめますが、原作を読んでおくと「舞台ではこうやって表現するんだ!」といった部分も見ることができて2倍楽しめるはずです。
「髪の毛もばっさり!モチベも上がっています!」
―― 髪の毛もばっさりカットして金髪にしました
岡部:思ったよりも明るくなりましたね(笑)この髪型で稽古に臨んでいて気持ちがウィンリィ・ロックベルに近くなっています(笑)髪の毛もばっさりカットしてイメチェンして、舞台へのモチベーションが上がりますね!楽しいです!
新宿に大型ビジョン!仲良しの左伴彩佳ちゃんと見学
―― 前回は池袋で大型バスで街宣広告(アドトラック)をしていました。今回は新宿に大きなビジョン広告が掲載されています
岡部:自分が出演している舞台があのような人通りの多い目立つところで宣伝されていて、多くの人に見られているのはとっても嬉しいです!!
元AKB48チーム8で同期だった左伴彩佳ちゃんが新宿で私の卒業祝いをしてくれたんですが、その後に2人で見に行きました!一緒にスマホで大型ビジョンを撮影してきました(笑)ひだあや(左伴)も喜んでくれていました(笑)
新宿には海外の人もたくさんいて大型ビジョンに流れる映像をスマホで撮影してくださっていました。とても嬉しかったです!
「AKB48を卒業してからの岡部麟の成長をしっかりと見せるように」
―― AKB48を2024年4月に卒業して初の舞台出演になります。今までと意識や意気込みは違いますか?
岡部:私自身は卒業する前から卒業したら女優として頑張ろうと思っていましたので、大きな意識の変化は感じていませんでした。でも稽古を通して脚本・演出の石丸さんは「舞台の演技ではキャラクターを表現するだけではなく、AKB48を卒業してからの岡部麟の成長をしっかりと見せるように」というアドバイスをしてくださいました。先日の稽古でも「声が綺麗すぎるから、もっと感情を込めて!」と指導してくれて、卒業後ももっと女優としても人間としても成長していかないといけないなと痛感しました。
今までの舞台は全てAKB48のアイドル活動と両立しながら女優として演じていました。それはそれで楽しかったですが、卒業した今は舞台に全神経を集中することができます。そういう意味ではアイドルと女優の"二足の草鞋"よりはやりやすくなったかなぁと感じています。
卒業してから少し時間ができたので先日、地元の日立市の公園でお花見をしたりして、リフレッシュすることもできました。稽古場ではキャスト陣が情熱的で毎日が真剣勝負です。だから稽古に行く時は「今日も稽古か・・・よし、頑張ろう」と気合を入れて家を出ないといけない時も多いです(笑)お花見で心安らぐことができましたね(笑)
ちなみに、日立市の「ふるさと日立大使」も務めさせていただいているので、そこでの写真やたくさんSNSでも掲載していますので、是非見てくださいね(笑)
お母さんも感動の話題の写真集
―― 写真集『エスカルゴ』は重刷もされてファンにも大好評です
岡部:ファンの皆さんが「私の写真集を見たい」と何年も前からアピールしてくださって実現することができた写真集です。みんなの気持ちに応えることができましたし、私自身もとても幸せでした!今まで見せてこなかった表情や仕草、シーンで撮影しているので写真集を出して本当に良かったなって思っています!
ちなみに実家に帰っても父からはいまだに写真集については何もコメントを言ってもらえていません(笑)
母には撮影時からオフショットやカットを見せていましたが「綺麗に撮ってもらえてよかったね!」と喜んでいましたし感動してくれました!
「共演者の皆さんは写真集のこと知らなくて大丈夫です(笑)」
―― 共演のキャスト陣にも写真集は見せたりしていないんですか?
岡部:全くないですよ(笑)!皆さん、舞台や映像で活躍されている俳優陣ばかりで、アイドルとは別の界隈の方々ですから、私が写真集を出したことも知らないんじゃないですかね(笑)私が写真集を出していたことを知ったら驚くと思います(笑)
誰からも写真集の話をしてこないですし、私からも一切写真集の話もしていないですし、誰にも渡したり見せたりもしていないんです。
むしろ知られたくないかな(笑)ファンの人には「是非見てもらいたい」という気持ちは強いですが、お仕事で一緒に共演している皆さんとは、仕事の関係だからちょっと恥ずかしいですからね(笑)共演者の皆さんは、写真集のことは知らなくて大丈夫です(笑)
「様々な分野チャレンジしたい」
―― 今後の活動としてどういうことをやっていきたいですか?
岡部:今まではアイドル、女優、タレント、アーティストとして活動してきました。女優としてこの世界で活動してきた皆さんに比べるとまだまだ経験不足だと痛感しています。舞台と映像では表現やパフォーマンスが異なりますが、舞台の方が時間をかけて稽古をしたり指導してもらったりしています。そのような稽古期間や舞台上演期間を含めてじっくりと自分を磨くことができると思っています。
舞台でしっかりと経験と実績を積んでいきながら、映像の方にもチャレンジしていきたいです。時間はかかるかもしれませんが、多くの人に鑑賞していただけるような大きな作品にも出演したいです。着実に歩んでいきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!
またこれからもタレントとしてバラエティ番組などにも出たいですし、アーティスト活動もしていきたいです。1つに絞らずに多くの分野にチャレンジしたいですね!
「造形物にも挑戦!いつか個展を開きたい」
―― 岡部さんのイラストやデザインは以前からファンの方にも好評ですが、アーティストとして次の目標は?
岡部:今まではイラストやデザインなどを多くやっていました。この前、沖縄で写真集の撮影に行った時には陶芸に挑戦しました。シーサーを作ったんですが、造形物を作っていくのがとても楽しいなって思いました。このような陶芸作品の創作を重ねていきながら、いつか私の様々な作品を展示した個展を開催したいです!
―― ブログやSNSでも手書きのイラストが人気です
岡部:あれはアーティストの創作活動というよりも、ただ楽しみながら無心で描いているだけなんです(笑)雑な絵も多くてすみません(笑)これからも楽しみにしていてください!
「ヌルを演じた舞台『マジムリ学園-LOUDNESS-』と同じ稽古場です」
―― 最後にファンの方へのアピールをお願いします。
岡部:今まで経験してきた役や作品を積み重ねてきて、私は今、この舞台を演じることができています。実は舞台『ハガレン』の稽古場は3年前の2021年に舞台「マジムリ学園-LOUDNESS-」の稽古をしていたところです。あの頃はコロナの中で戦いながらみんなで舞台を作っていました。あれから3年が経ちますがアイドル活動、女優、タレント、アーティスト、写真集でのグラビアなど本当にたくさんの経験をして、それぞれに喜怒哀楽のいろんな感情がありました。
今、再びこの稽古場に立ってみて、当時のことを思い出して「またここに戻ってきたんだ」と感じました。実は「マジムリ学園-LOUDNESS-」で私が演じたヌルという役を見てくださった舞台『ハガレン』のスタッフの方が声をかけてくれてこの作品のオーディションに参加することができ、今回の第二弾に続いています。いろんなご縁を感じるとても思い出の多い稽古場です。
舞台にはウィンリィ・ロックベルとして立っていますが、岡部麟としては今までのたくさんの背景や想いを背負ってこの舞台に挑みます。このような巡り合わせを考えると、今後、何かで挫折するようなことがあっても、今まで出演してきた作品や1つ1つの経験がこれからの私を支えてくれると信じています。そしてこの作品での経験も次へのステップにつながると確信しています。
今回の舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―で演じている私を見ながら、そういうエモい気持ちを一緒に感じてくれると嬉しいです!素敵な舞台を表現できるように頑張りますので、是非ご覧になってください!
(佐藤仁)
概要
【公演概要】
舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場(いくさば)―
■公演スケジュール
東京公演:2024年6月8日(土)~6月16日(日)日本青年館ホール
大阪公演:2024年6月29日(土)~6月30日(日)SkyシアターMBS
■チケット(全席指定/税込)
グッズ付S席(1階席):12,500円
※劇場にて特典として【限定グッズ(非売品)】をお渡しします。
A席(2階席):9,500円
注釈付きS席(グッズ付):12,500円
※ステージや演出、映像の一部が見えにくい可能性がございます。ご了承の上、お買い求めください。
■チケットに関するお問い合わせ
ローソンチケット:https://faq.l-tike.com/
■公演に関するお問合わせ
マーベラス ユーザーサポート:https://www.marv.jp/support/st/
ユーザーサポート営業時間【10:00~17:00 土日祝日休業日を除く】
※営業時間外にいただいたお問い合わせは翌営業日以降のご返信となります。
■STAFF
原作:「鋼の錬金術師」 荒川 弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
脚本・演出:石丸さち子
音楽監督:森 大輔
作詞:石丸さち子
作曲:森 大輔
美術:伊藤雅子
照明:日下靖順
音響効果:天野高志
音響:増澤 努
映像:O-beron inc.
舞台監督:今野健一
ヘアメイク:馮 啓孝 井村祥子
衣裳:渡邊礼子
小道具:羽鳥健一
殺陣:新田健太
演出助手:矢本翼子
楽器:中平チェリー皓也
制作進行:麻田幹太
宣伝デザイン:山代政一
グッズデザイン:山代政一 石本寛絵
デザイン協力:石本茂幸
フォトグラファー:TOBI
■CAST
エドワード・エルリック 役:一色洋平/廣野凌大(Wキャスト)
アルフォンス・エルリック 役:眞嶋秀斗
ウィンリィ・ロックベル 役:岡部 麟
ロイ・マスタング 役:蒼木 陣/和田琢磨 (Wキャスト)
リザ・ホークアイ:佃井皆美
ジャン・ハボック:君沢ユウキ
ヴァトー・ファルマン:寿里
デニー・ブロッシュ:原嶋元久
ハイマンス・ブレダ:滝川広大
ケイン・フュリー:野口 準
マリア・ロス:七木奏音
リン・ヤオ:本田礼生
メイ・チャン:柿澤ゆりあ
フー:新田健太
ランファン:星波
ティム・マルコー:阿部 裕
ヨキ:大石継太
イズミ・カーティス:小野妃香里
ラスト:大湖せしる(※※)
エンヴィー:平松來馬
グラトニー:草野大成
ピナコ・ロックベル:久下恵美
キング・ブラッドレイ:谷口賢志
傷の男(スカー):星 智也
ゾルフ・J・キンブリー:鈴木勝吾
ヴァン・ホーエンハイム:鍛治直人
スーツアクター アルフォンス・エルリック 役:桜田航成
アンサンブル:真鍋恭輔 田嶋悠理 榮 桃太郎 丸山雄也
※Wキャストは五十音順
※※出演者が変更になっております
■BAND MEMBER
Band Master & Key.:森 大輔
Gt.:オオニシユウスケ
Dr.:直井弦太
Ba. :富岡陽向
主催:舞台『鋼の錬金術師』製作委員会
■公式HP
■公式X
■公式Instagram
©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会